2013年12月13日金曜日

プライシングを体系的に学ぶ



プライシングに関する本を何冊か読んできたのだけれど、初心者にとってこの本ほど実務的な内容がまとまっている本はないのではないかと思う。すでに知っていることも多いし、感覚的にそれはそうだよね、と言いたくなるようなことも書いてあるのだが、詳細に言語化されているのはすごい。各現象の説明の背後には経済学の理論が使われていることも、この本の分かりやすさに貢献している。研修のテキストが元になっているようだが、この研修を受けさせてもらった人はラッキーだ。また、本の最後にのっている文献も参考になる。


たとえばあなたが何か新しい商品を売り出そうとしていて、そのプライシングに思いを巡らせている時、次の2つの効用があることだろう。


1. これは普通に考えるとやらないほうがいいよね、ということのチェック

e.g. 資本力がないのに低価格戦略で戦おうとする、など
2. コストから考える以外のプライシングについて具体的な設計方法がイメージできるようになる

この本と同じレベルの精度で広告についてもだれか書いてくれないかなー。


ただ、この本に書いてあることはどれもすごく大事なことなんだと思うのだけれど、構造化がされていないため、頭に定着しにくい。したがってこのエントリーでは内容をなんとなくまとめてみる。