2013年9月17日火曜日

戦略論からみた中国の政策は自滅的である

 自滅する中国/エドワード・ルトワック (著), 奥山 真司 (翻訳) 

 戦略を勉強するにあたって「地政学」という学問は非常に多くの示唆を与えてくれる。歴史を振り返ると、人間という生き物はかくも変わらないものか、という思いを新たにする。恐怖、希望、同情、共感、好意、傲慢さ、嫉妬など人間の感情はしごく
普遍的なもので、それが故に私たちは往々にして真実を見ることができないのだと思う。

エドワード・ルトワックは戦略は政治よりも強い、という。中国の覇権を求める最近の行動が周辺国に対して脅威を感じさせ、団結させる効果をもたらすことで相対的に中国の力をそいでいるとし、これを彼は戦略の「逆説的論理」と呼ぶ。



2013年9月4日水曜日

飲食店の売上貢献度は立地が7割、中身が3割

最新版 これが「繁盛立地」だ! ―人が集まる、だから儲かる/林原 安徳

非常に読み応えのある本。店舗を探している人は読むと学べることが多いはず。元日本マクドナルド出店調査部チーフの筆者が体系的に立地に関する考え方を教えてくれる。どんなことにも論理的な道筋をたてて検討することで見えてくることがある。優れた直感やクリエイティビティは突然訪れるものではなく、論理的な考察の先にやっと到達できるものだと思う。自分の専門について専門外の人の思いつきを聞いて「うーん」と思った経験がある人も多いはずだ。素人の創造的なアイディアに価値はなく、玄人の素人発想からくるアイディアにこそ価値を生み出す創造性が含まれている。だから、飲食業素人である私は、地道にこういう本を読んで勉強することにしている。


この本を読んだおかげで、何気ない町並みを違う視点で捉えることができるようになった。サイゼリアの正垣さんがおいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」に他社の店舗の視察について

実際に店を視察するときは、「商品」「設備」「作業」「立地」の4分野について、それぞれ100項目ずつ書き出していくことをお勧めする。(P41)」
と書かれていたが、この本にあるような体系的な知識を持つ事がチェック項目作りの前提となるだろう。