2013年7月21日日曜日

日本マクドナルド原田氏:戦略実行には順序がある

成功を決める「順序」の経営/原田泳幸

経営難にあるマクドナルドのような企業をまかされたら、あなただったらどうやって立て直すだろうか。誰でもわかるのは、客数×単価=売上なのでこの両方を上げることができれば売上が上がるのだが、単価の上昇と客数の上昇はトレードオフの関係にある。特にマクドナルドのような業態ではこれが顕著なはずだ。(一方、高価格帯のお店では単価の購買への影響が一定の価格までは逆相関になっていたり、あまり影響がなかったりする)では、この矛盾する要求をどう達成していくのか、ということが経営者の腕の見せ所なわけだが、原田さんは各戦術の順序(シーケンス)を正しくすることでこれを解決していく。

2013年7月19日金曜日

右翼と左翼の違いって何だろう

トロントの友人に「日本人って中国人と韓国人に嫌われてるんでしょ?」とか「右傾化してるの?」とか聞かれて何と応えるべきか少し迷ってしまったので、このことについて少し考えてみた。

読む哲学事典/田島正樹

< 左翼と右翼はどこで対立しているのか>
左翼と右翼の定義はあるようで曖昧だ。一般的に右翼と認識されるような人たちと、左翼と認識されるような人たちが政策的に同じ事を言っていることもある。彼らの違いが政策ではないとしたら、違いはどこにあるだろうか。田島正樹の「読む哲学事典」を使って考えてみる。


2013年7月16日火曜日

食品の「経済的な価値」と「生物学的な価値」のギャップが発生する理由

私は市場の力を信じているし、市場経済こそが現在の世界を現在のように足らしめている最も重要な仕組みだと考えている。けれど、ポール・ロバーツの「食の終焉」の中に出てくる、次のフレーズのことが頭から離れずにいる。
食の終焉/ポール・ロバーツ
今日の最大の問題は、そのズレ、すなわち、「食品の経済的な価値」と「生物学的な価値」の間のズレにあるのではないかと言いたいのである。(P24) 
このところ、この言葉のことをずっと考えていて「食品の経済的な価値」と「生物学的な価値」の間にズレが発生してしまう理由を「情報の非対称性」(information asymmetry)という言葉で説明してみようと思う。

2013年7月6日土曜日

事業家になるのにコンサルティング経験は本当に役に立たないのか

不格好経営―チームDeNAの挑戦/南場 智子

この本、おもしろい。南場さんが人間味にあふれた素敵な人で、きちんとチーム作りをしながら会社を成長させてきたのがよくわかる。成果を出せる人なら、こういう人の下で働くのはきっとすごく楽しいはずだ。実際の意思決定の瞬間についても勉強にもなる。多分いろんな人がすでに書評を書いているはずなので、ここでは「コンサルティングファームで働くということが、事業家として役に立つのか」ということについて書いてみたい。私はまだ事業家としては駆け出しなので、将来違う風に思うかも知れないが、今の自分が持っている仮説を文章で残しておこうと思う。

2013年7月2日火曜日

Google 調査で明らかになった採用活動の秘密(ビッグデータは大して役に立たないかもしれない)

ニューヨークタイムズがGoogleの人事管理部シニアバイスプレジデントであるLaszlo Bockにおこなったインタビューが面白い。

「ヘッドハンティングにおいては、ビッグデータは大して役に立たないかもしれない」と題されたこの記事は、Googleが採用活動において行ってきたビッグデータを使った調査結果が報告されている。

http://www.nytimes.com/2013/06/20/business/in-head-hunting-big-data-may-not-be-such-a-big-deal.html

コンピテンシー面接マニュアル 川上 真史、 齋藤 亮三